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BOXIL SaaSセクションLINEマーケティング部門 1位受賞
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スマートキャンプ株式会社が今最も評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD2024」※においてBOXIL SaaSセクションLINEマーケティング部門1位を受賞しました。
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多くの企業がSNSマーケティングへ積極的に乗り出す中注目を集めているのが、Instagram(インスタグラム)マーケティングです。月間3,300万人以上が利用するといわれるInstagramを使い、若い女性を中心としたターゲットへさまざまなアプローチが行われています。
自社ブランディングの構築と商品認知の拡大が期待できるというInstagramマーケティングは、どのように行えばよいのでしょうか。今回はInstagramマーケティングの具体的な手法とメリット・デメリット、Instagramマーケティングの成功事例をご紹介します。
目次
Instagramマーケティングとは、企業が自社のブランド力や商品認知の向上を目指し、Instagramを活用してプロモーションを行うマーケティング手法です。
Instagramは2014年の日本語版登場から着実にユーザー数を増加しており、2019年には国内月間利用者数が3,300万人を突破したと発表されました。
Instagramは画像をメインとしたSNSとして誕生しており、投稿と共有を通じたコミュニケーションを求める多くのユーザーに支持されてきました。10代は72.3%、20代は78.6%と若者世代の多くが利用しており、女性57%男性43%と女性が高い割合を占めています。2017年頃には「インスタ映え」という流行語が生まれるほどおしゃれな画像の投稿が流行し、見栄えのいいスイーツや洗練されたファッションなどの画像がSNS上に多く投稿されました。
また、Googleでの文字検索を表す「ググる」に代わり、Instagramのタグ検索で情報を集める「タグる」が浸透するほど、若者の中ではInstagramを使った情報収集が当たり前に行われる文化が根付いています。
そうしたユーザーの動きを踏まえ、近年では多くの企業が”映える”画像を使ったInstagramマーケティングが浸透しています。
画像の投稿に特化したSNSであるInstagramでのマーケティングを成功させるには、投稿された画像・動画への興味から投稿主への関心が生まれるInstagramの特性に合った運用が求められます。
利用者に見つけてもらった投稿に対して興味を持たせ、投稿主である企業への関心に繋げるような運用を心がけましょう。
Instagramマーケティングを行う上で、自社アカウントの運用は重要です。後述する施策で集客したユーザーの受け皿となるアカウントが無ければ、Instagramマーケティングの成立は難しいと考えてよいでしょう。
Instagramアカウントの運用では、自社のブランドをユーザーに認知・理解してもらうことが大きな目的となります。そのため投稿内容は、画像や動画で商品やサービスの魅力を伝えられるように気をつけるだけでなく、ブランドの世界観が伝わるような統一感のある内容にする必要があります。定期的な投稿によりInstagram上で表現したいブランドイメージが確立されると、投稿に反応するユーザーが増え、企業そのもののファンも増えてくるでしょう。
24時間で投稿が消滅する「ストーリーズ」や、見せたい投稿だけをまとめられる「まとめ機能」といった機能は、ユーザーとの関係構築に有効です。また投稿から直接ECサイトへ誘導する「ショッピング機能」を活用すれば、購買意欲が高まったユーザーに手早く商品を提供できるでしょう。
なお、Instagramをビジネスで使用する際には、アクセス解析や連絡先へのリンク設定などができる「ビジネスアカウント」への変更がオススメです。
Instagramアカウントを使ったキャンペーンは、Instagramマーケティングにおける代表的な施策のひとつです。「自社アカウントをフォロー」「特定のハッシュタグ(#+文字列)をつけて投稿」といった条件を満たしたアカウントにプレゼントといった内容のキャンペーンは、アカウントひとつあれば実施可能です。
より多くのユーザーに参加してもらえるようなハッシュタグの設定や、自社アカウントへの導線となるメンション(@+ユーザーネーム)を条件とするなど、キャンペーンが多くのユーザーと自社アカウントの接点となるような仕組みを盛り込みましょう。
Instagramアカウントをビジネスアカウントに設定すれば、Instagram広告が利用できるようになります。Instagram広告はアカウントのフォロワーではないユーザーに広告を届けられるサービスです。親会社であるMeta社が運用するFacebookの広告データを流用できるため、広告の表示対象を細かく設定できる上にFacebookへも配信できます。
画像とテキストによる標準的な広告である「画像広告」、動画とテキストで構成される「動画広告」、他のユーザーのストーリーズの間に挿入される「ストーリー広告」など、さまざまな形式の広告配信フォーマットが用意されています。複数の画像や動画などを組み合わせた広告は、商品だけでなく自社のブランドイメージの構築にも効果的です。
Instagram内で大きな影響力を持つインフルエンサー(インスタグラマー)に商品やサービスを宣伝してもらう「インフルエンサーマーケティング」の活用が広まっています。
インスタグラマーの多くは、特定のジャンルに特化した配信を行う専門家です。著名なインスタグラマーは、本人の熱烈なファンや特定のジャンルに関心が強い層をフォロワーとして抱えており、ひとつの投稿が数十万人に閲覧されるような強い拡散力を持っています。
企業アカウントではアプローチできない層へ情報が拡散されるだけでなく、専門的な知識に裏づけされたアピールができることから、購買意欲をそそる宣伝が期待できます。Instagramならではの見せ方にも慣れているため、商品の魅力が伝わる訴求をしてくれるでしょう。
Instagramによるマーケティングには、以下のようなメリットがあります。自社が展開したい商品やサービスと照らし合わせ、Instagramを有効活用する方法を検討しましょう。
画像や動画で商品やサービスを視覚的にアピールできるのがInstagramの大きなメリットです。長文の丁寧なテキストによる説明よりも、画像や動画ひとつを見せる方が的確に情報を伝えられるケースは少なくありません。
Instagramでは、画像や動画をひとつの投稿に合計10点まで添付できます。商品の使用例やサービスを使用している風景などの画像を含めることで、ユーザー自身がサービスを利用しているイメージをさせやすくなり、購買意欲を刺激することが期待できるでしょう。
投稿にハッシュタグをつければ、同じハッシュタグがついた他の投稿経由で見つけてもらいやすくなります。Instagramはひとつの投稿に最大30個のハッシュタグが付与できるため、多くつければそれだけハッシュタグ検索や他の投稿経由で投稿を見てもらう機会が増えるでしょう。
ただし、多すぎるハッシュタグは投稿そのものが見にくくなるおそれがあります。また、投稿のテーマと関係のないハッシュタグが付与された投稿はスパムと見なされ、アカウントそのもののブランド価値を下げてしまうかもしれません。1投稿につき、テーマに合ったハッシュタグを10個前後付与するのが適当といわれています。
Instagramのビジネスアカウントでは、画像や動画につけられたタグからユーザーをECサイトへ誘導する「ショッピング機能」が使用できます。
他のSNSではいくつかの手順を踏まなければ購入できるWebサイトまでたどり着けないため、購入方法を探しているうちに買いたくなった気持ちが冷めてしまう場合も少なくありません。しかしショッピング機能は、投稿からワンステップでECサイトまでスムーズにたどり着けます。ネットショッピングにありがちな複雑な導線をたどる必要がなく、また広告のような押しつけを受けずにECサイトへ移動できるため、商品に対する興味を損なわずに購入してもらえる可能性が高まりました。
Instagramのホーム画面には、それまでの投稿した画像や動画のサムネイルが一覧で表示されます。投稿された画像のデザインやメインカラーを統一することで、サムネイルの印象を通じたブランドイメージを演出しやすくなります。
テキストの内容や画像・動画のイメージが統一されていないと、企業のイメージが定着しません。投稿の方針ひとつで「○○製品ならあの企業」「○○色といえばあのお店のイメージ」というブランドを確立しやすいのがInstagramの特長です。
有効なマーケティングの手段であるInstagramですが、全てにおいてメリットだけがあるわけではありません。運用を開始する前には、Instagramならではのデメリットも理解しておきましょう。
Instagramマーケティングは、施策の成果がでるまでにはある程度の時間がかかるものと考えておく必要があります。多くのユーザーから興味を持ってもらうには、少ない投稿では力不足です。統一感を意識した投稿を続け、ブランドイメージが構築されていくまでは、期待ほどの注目を集めるのは難しいでしょう。
アカウントがある程度運用できていてこそ、広告経由で流入したユーザーにも訴求しやすくなりますので、まずは時間をかけて投稿を続け、ブランドイメージを作り上げましょう。
Instagramは画像や動画がなければ投稿ができません。投稿をするために画像や動画を作らなければなりませんが、他の投稿の中に埋もれないためには、目を引く内容にするだけの手間をかける必要があります。
担当者がInstagram運用と他の業務を兼任する場合、求められる更新頻度によっては担当者に大きな負担がかかるおそれがあります。専任者の用意が難しいようなら、兼任者がInstagramマーケティングのために確保できるリソースから逆算して運用方針を定めるとよいでしょう。
Instagramでタグが活用される背景には、他のSNSに比べて投稿を拡散する機能がないという理由があります。Twitterの「リツイート」のように投稿を拡散できないため、情報が無尽蔵に広がり続けることは期待できないでしょう。
また、Instagramは10~20代の若い世代が利用者層の中心です。他のSNSに比べると購買力の高い30~50代に対するアプローチは比較的弱いため、商品によっては期待通りの成果が望めないでしょう。
Instagramは有用なマーケティング手法のひとつですが、闇雲に運用しても望むような成果は得られません。Instagramマーケティングを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえた運用を行う必要があります。
Instagramマーケティングは、自社が成し遂げたい明確な目的が必要です。会社全体のブランディングを目的とするならば、会社の取り組みや社長からのメッセージといった商品以外をテーマとした投稿が有効です。商品の販売や訴求が目的なら、イメージを統一した商品紹介の投稿を中心に行うとよいでしょう。
Instagramに求める成果と最終的なゴールを定めることで、次にやるべきステップを明確にしやすくなります。売り込むべき商品や参考にすべき競合アカウントも明確になりますので、運用方針を悩まずにすむでしょう。
Instagramで何を伝えたいのかと同時に、伝えたい相手であるターゲットを明確に定めましょう。20代女性と40代男性では、同じ商品を勧めるとしても訴求方法が大きく変わります。自社がInstagramを通じてどのような層とつながりたいのか、ターゲットとなる層を明確化する必要があります。
ターゲットが明確になったなら、そこからより具体的な人物像であるペルソナを定めましょう。仮にターゲットを「30代男性」としたなら、さらに以下のような人物像を描きましょう。
項目 | 詳細 |
性別 | 男性 |
年齢 | 35歳 |
学歴 | 都内国立大学卒業 |
家族 | 独身、両親と妹が東北在住 |
職業 | 不動産流通会社の営業担当 |
年収 | 750万円 |
性格 | 動く前に考える、口数が多い |
習慣 | 休日は友人とフットサル、最近はあまり参加できていない |
趣味 | フットサル、自宅で映画鑑賞 |
過去に自社の商品やサービスに対して行ったアンケートなどから設定するのが理想的ですが、これから利用してほしい人物像を基にした設定でもよいでしょう。
ペルソナの設定は、顧客のニーズの具体化やInstagramマーケティングの方向性を考えるために有効です。
Instagramを運用するにあたり、最終的な目標を達成するための指標となるKPIを設定しましょう。Instagram運用における代表的なKPIには
などがあります。漠然と目標を追っても、運用における改善点を見つけるのは困難です。自社が掲げる目標に対して適切なKPIを設定し、想定通りの運用ができているか数字の面から検証しましょう。
実際にInstagramは、どのような企業に活用されてきたのでしょうか。Instagramマーケティングで成果を出した企業をご紹介します。
株式会社大創産業が運営する「ダイソー」は100円ショップの先駆け的存在です。Instagramではシーズンに合わせた自社商品を画像や動画で紹介しています。
サムネイル画像では商品概要がタイトルとして掲載されており、ひと目見れば紹介される商品の内容が伝わるようになっています。投稿本文は短いテキストながら丁寧な商品説明を行っており、安価で質のいい商品を提供するというブランドイメージの確立につながっています。
約7万種類が存在するダイソーの商品群の中からのオススメに惹かれる方も多く、179.8万人(2023年2月現在)のフォロワーを集める人気アカウントとなっています。
株式会社クラシコムが運用する「北欧、暮らしの道具店」は、北欧の国々で作られたインテリアや生活雑貨を販売するネットショップです。白を基調とした公式サイトのイメージに合わせるように、Instagramでも白背景を中心とした明るい画像を投稿し、北欧の涼やかでシンプルなイメージを演出しています。
投稿に添えられる過度な装飾のないテキストは、すっきりとした画像に収められた商品の魅力を無駄なく伝えます。世界観を大切にした投稿は多くのファンを獲得し、126.6万人(2022年2月現在)のフォロワーを獲得しています。
世界最大級のコーヒーチェーン店である「スターバックス」は、Instagramにぴったりの”映える”新製品の写真・動画を投稿し、フォロワー数348.7万人(2022年2月現在)と多くのファンからの支持を集めています。また「バリスタによるコーヒーの選び方」といったLIVE配信イベントを開催し、ユーザーとの双方向の交流を実現しています。
スターバックスが起点となる「#スターバックス」「#スタバ新作」などのハッシュタグの認知度も高く、多くのユーザーがスターバックスのコーヒーの写真にこれらのハッシュタグを添えて投稿で楽しんでいる様子もうかがえます。
Instagramを使ったマーケティングは、さまざまな企業が導入できるSNSマーケティングです。10~20代の若者を中心とした層に効果的にアプローチできるInstagramを活用し、大きな成果を出す企業が多く登場しています。
Instagramマーケティングを成功させるには、最終的な目的の設定と戦略的な運用が必要です。自社が求める成果に向けたマーケティング活動を行いましょう。
Micoworks株式会社
ビジネスマーケティング部 Director
大手Web制作会社にてチーフデータアナリストとして、DMPの構築および活用支援、広告運用の業務に従事。マルケトではシニアビジネスコンサルタントとして業種業界を問わず、大手企業から中小企業まで、MAツールの導入や戦略構築支援を行う。 その後、複数の事業会社で大規模カンファレンスの企画運営や、オウンドメディアの構築などのマネジメント、アジアパシフィック地域のマーケティング戦略立案や広報活動など幅広い業務を経験し、現在に至る。
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